二酸化炭素回収・貯留（CCS）の技術とリスク評価 ～地球温暖化対策とエネルギー安定供給の両立に向けて～
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開講日：2024年12月19日（木）18:00～19:30（講義終了後、質疑応答有り。最長20:00まで）
講 師：
（独）エネルギー・金属鉱物資源機構（JOGMEC）
エネルギー事業本部 副本部長 山本晃司氏
CCS事業部 企画課 小林 和貴 氏
ロンドン事務所 副所長 西岡 さくら 氏
申込締切日：12月12日（木）
地球温暖化対策の実現とエネルギー安全保障は21世紀最大の課題と言えます。再生可能エネルギーの導入が進んでいますが、それでも当面化石燃料の使用は必須であり、そこから排出されるCO2を回収して地下に貯留するCCS（二酸化炭素回収貯留）は、環境とエネルギー安定供給の両立の切り札と考えられています。日本政府は2050年のカーボンニュートラル達成を宣言していますが、その時点で年間1.2～2.4億トンのCO2を回収し地中貯留することが必要と考えられています。
このCCSについては、2023年より本格的な事業化を目指した「先進的CCS事業」のプロジェクトが開始され、また2024年5月には「CCS事業法」が国会で成立しました。一方、事業者がCCSをプロジェクトとして実施する上では、経済的リスクを受け入れ可能とするために保険の付保が必要であり、保険業界の役割は大きいと考えられています。そのため、保険業界にCCSとはどんな技術であるのか、どのようなリスクがあるのかを理解いただくことは、今後の事業実施にむけてきわめて重要です。また、本技術については、技術的リスクに加えて、ビジネス上のリスク、政策上の課題もあり、それらについても理解が必要です。
本講義では、環境と両立するエネルギーの未来について述べたうえで、CCSの基礎と考えられるリスク、政策、ビジネス上の現状や支援制度とそれらの課題、海外保険業界の動向等について、わかりやすく解説します。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
第１部：山本晃司氏「CCSの技術的基礎と、二酸化炭素貯留における技術的リスクについて」
第２部：小林和貴氏「CCS事業の現況と支援制度について」
第３部：西岡さくら氏「CCSに関わる保険業界の国際動向」
質疑応答
（独）エネルギー・金属鉱物資源機構（JOGMEC）
エネルギー事業本部 副本部長 山本 晃司（やまもとこうじ）氏
CCS事業部 企画課 小林 和貴（こばやしかずき）氏
ロンドン事務所 副所長 西岡 さくら（にしおかさくら）氏
山本 晃司
【略歴】
博士（工学）、技術士（資源工学部門）
九州大学客員教授、京都大学非常勤講師
1989年～2007年 みずほ情報総研（現みずほリサーチ＆テクノロジー株式会社）
2007年～現在 （独）エネルギー・金属鉱物資源機構（JOGMEC）
2022年3月よりエネルギー事業本部副本部長
【主な委員・役職等】
SPE（国際石油技術者協会）アジア太平洋地域代表
石油技術協会国際委員長
【主な著書・執筆等】
石油岩石力学、エネルギーシステム研究、メタンハイドレート研究などの学術論文多数
平成22年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞（開発部門）
2017年 米国化学会 高被引用論文賞
2019年 王立化学会（英国）高被引用論文賞
小林 和貴
【略歴】
2015年～2019年 （国研）海洋研究開発機構（JAMSTEC）
2019年～2021年 環境省海洋環境室・海洋プラスチック汚染対策室
2021年～2023年 （国研）海洋研究開発機構（JAMSTEC）
2023年～現在 （独）エネルギー・金属鉱物資源機構（JOGMEC）
西岡 さくら
【略歴】
博士（社会科学）
2005年～2013年 東北大学未来科学技術共同研究センター
2013年～現在 （独）エネルギー・金属鉱物資源機構（JOGMEC）
2023年9月～現在 ロンドン事務所副所長
【主な委員・役職等】
2022年 NEDO「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発／CO2分離・回収技術開発」分科会委員
2022年～2023年 NEDO「グリーンイノベーション基金／CO2の分離回収等技術開発プロジェクト」技術・社会実装推進委員
2023年～現在 European Petroleum Negotiators Group 運営委員
【主な著書・執筆等】
2024年 欧州CCS開発の今 ―高まる機運､直面する課題－(JOGMEC石油天然ガス資源情報サイトにて公開中)
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