(無料)環境問題講演会 2024 「リスクコミュニケーションの基本と実践 ―7つの誤解と正解―」
Zoomライブ配信 無料講演会
*申込締切後、視聴用URLをお送りします。前日までに届かない場合はご連絡いただきますようお願いいたします。
開講日:2024年10月23日(水)18:00~19:00(講義終了後、質疑応答有り。最長19:30まで)
講 師:
放送大学
教養学部 生活と福祉コース
大学院 文化科学研究科 生活健康科学プログラム
教授 奈良 由美子 氏
申込締切日:10月16日(水)
パンデミックや自然災害など様々な事象のリスクが高まる現代社会において、リスクコミュニケーション(以下「リスコミ」)の必要性が指摘されています。一方、リスコミはしばしば過剰な期待を寄せられるとともに、誤解も受けます。
本講演では、リスコミの事例も紹介しながら、「リスコミとは何か」に関する7つの正解を示します。すなわち、①リスコミとは、個人、機関、集団間での情報や意見のやりとりを通じて、リスク情報とその見方の共有を目指す活動のこと。②リスコミはリスクへの適切な対応のために行われる。その本質は信頼。③リスコミは広報、広聴、対話からなる。インテリジェンス機能が必須。④リスコミは学術的にも蓄積ある知識体系。理論・知識と実践・スキルの調和が重要。PDCA。⑤リスコミでは、原則(科学的、迅速性、透明性、一貫性、共感、ステークホルダーはリスク対策のパートナー等)を貫く。⑥リスコミ(広義)は有事のクライシス・コミュニケーションを含む平時からの営み。普段が大事。⑦リスコミは経営トップに直結あるいは近いところに位置しつつ、関連部局に横断的に関わる。
みなさまも日々多様なステークホルダーとの間でリスコミを実践されていることでしょう。今回の講演会では、リスコミの実際やあり方について、みなさまと一緒に考察できればと思います。保険業界をはじめ、多くの方のご参加をお待ちしています。
1.「リスコミとは相手を説得するための情報戦術」ではない
2.「リスコミとはコピーライティング」ではない
3.「リスコミとは情報発信を行うこと」にとどまらない
4.「リスコミとは“話せば分かる”の精神で行う営み・職人芸」ではない
5.「リスコミのやり方はその都度変わる」のではない
6.「リスコミとは有事のための営み」ではない
7.「リスコミは広報の一部門」ではない
8.質疑応答
放送大学
教養学部 生活と福祉コース
大学院 文化科学研究科 生活健康科学プログラム
教授 奈良 由美子(なら ゆみこ)氏
【経歴・職歴】
大阪府出身。奈良女子大学大学院人間文化研究科生活環境学専攻博士課程修了(1996年3月)。博士(学術)。(株)住友銀行、大阪教育大学助教授、放送大学准教授を経て、2010年から現職。
【主な役職・委員歴等】
内閣官房 サイバーセキュリティ戦略本部 重要インフラ専門調査会 委員、内閣官房 新型インフルエンザ等対策推進会議 委員、内閣府「防災スペシャリスト養成」企画検討会委員、環境省中央環境審議会 委員、東京iCDC(東京感染症対策センター)専門家ボード リスクコミュニケーションチーム チーム長、日本原子力研究開発機構 経営顧問会議 委員、ほか
【主な著書・論文等】
『レジリエンスの科学』共著、放送大学教育振興会(2024)
『災害復興学事典(日本災害復興学会編)』共著、朝倉書店(2023)
『科学技術のリスクコミュニケーション:新たな課題と展開』共著、国立国会図書館(2023)
『リスクコミュニケーションの探究』 放送大学教育振興会(2023)
『持続可能な社会と生活』共著、放送大学教育振興会(2023)
『シニアが陥る50の危険』 共著、青春出版社(2024)
『大学生が狙われる50の危険:学生と親のための安全・安心マニュアル』共著、青春出版社(2023) ほか
- お申込み後の取消については、開講日の前日までにご連絡下さい。
- 受講者が僅少の場合は開講を見合わせることがあります。
- 研修窓口でおとりまとめをしていらっしゃる場合は、貴社社内掲示板(教育・研修関連)等をご確認の上、 貴社のお申込み方法に従ってください。
- 予告なく講義テーマ、講義項目等を変更させていただく場合があります。
- 講演中の録音、録画は固くお断りいたします。